虐待や家庭内暴力などの問題が深刻化する現代社会において、その課題の取り組みは行政および公的機関のみならず民間団体による支援も十分に行き届いているとは言えません。まだまだ日の当たらない子どもたちがいます。
そこで、今、私たちができることは何かを考え、児童憲章に基づき、正しい観念の提起と児童たちの安全と幸福を守るために、「一般財団法人 イノチムスブ家」を設立しました。
「出逢えてよかった 生まれてよかった わたしは命 これからもこの地球が 美しくあり続けますように」
その言葉が自分にも目の前の人にも伝えられる児童虐待のない社会の実現に向け、以下の4項目を具体的な支援内容とし、この活動を「イノチムスブ家ミッション」と称します。
私たちは虐待児童に安心して学べる教育環境を提供します。優れた教育プログラムとリソースで児童の才能を引き出し、経済的困難を抱える児童には奨学金を支給し、学費の負担を軽減します。これにより、彼らが学業に専念し、将来の夢や目標に向かって進むことを支援します。
虐待や家庭内暴力などの被害に遭った児童たちの保護・支援を行います。主に心身のサポート、経済的支援を通じて、被害に遭った児童たちに対する安全な生活や環境、心身のケアの実現を支えます。
虐待児童を生み出さないためおよび虐待児童が社会に適応し、幸福で健康な人生を歩んでいくことが出来るようにするための理解のあるネットワークの構築、社会システム及び環境創りに尽力します。
社会全体に向けた児童虐待防止、現状における深い関心と理解、支援を得るための啓発活動や情報提供などを行い、虐待のない社会の実現に向けた取り組みを実施、推進します。
シンボルマークは、孔雀と手をつないだ子供たちが描かれています。このデザインには以下の意図が込められています。
<孔雀のシンボル>
孔雀は古くから害虫や毒蛇を食べることから、災厄や苦痛を取り除く存在として信仰されてきました。特に、孔雀明王はその象徴とされ、人々の災厄や苦痛を取り除く功徳があると信じられています。さらに、孔雀明王は人間の煩悩を喰らい、仏道に成就させると解釈されており、魔を喰らうことから除魔法としても重要視されています。この孔雀のシンボルは、イノチムスブ家のミッションと密接に関連しています。すなわち、虐待や困難に直面する児童たちの苦痛を取り除き、安心できる生活と教育の場を提供するという理念を表現しています。
<子供たちが手をつないでいる姿>
手をつないだ子供たちは、イノチムスブ家が目指す児童たちの支援と共同体の形成を象徴しています。虐待や困難に直面する子供たちが、安心して学び、成長し、未来に向かって歩むための支援とコミュニティの重要性を示しています。
<シンボルの全体的なデザイン>
全体として、このシンボルマークはイノチムスブ家が提供する安心・安全な環境、支援の手、そして共同体の温かさを視覚的に伝えることを目的としています。孔雀の保護と癒しの力と、手をつなぐ子供たちの連帯感が、財団のミッションである「虐待児童の教育と生活支援」「虐待防止と社会教育」「広報・啓発活動」といった取り組みを象徴しています。
シンボルマークデザイン
大小田万侑子